中絶手術は痛い？痛くなる原因や痛くない手術方法を紹介
「中絶手術って痛いのかな？」「痛くない手術ってあるの？」という風に思っていませんか？
中絶手術と聞くと、痛みが強いイメージがあり、できれば痛くない手術をしてほしいと考える方が多いです。
そこで今回は、中絶手術の痛みに関して解説します。本記事を読むことで、痛くない中絶手術にはどんなものがあるのかわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。
中絶手術の痛みはどれくらいか
中絶手術を行うにあたって感じる痛みは、手術方法や妊娠週数によって異なります。
ここでは、それぞれの場合で感じられる痛みについて見ていきましょう。
手術法によって異なる痛み
中絶手術には主に、「掻爬（そうは）法」と「吸引法」の2種類があり、それぞれで感じる痛みの度合いが変わってきます。
それぞれの手術方法とあわせて確認しましょう。
掻爬法
掻爬法は、スプーン状の器具で子宮内容物を掻き出す手術法で、手術前日に子宮口を広げる術前処置を行うのが特徴です。
掻爬法の場合、この術前処置で痛みを感じるケースが多くなります。子宮頸管を拡張する必要があるため、棒状の器具（ラミセル、ダイラパンなど）を挿入します。
この棒状の器具を子宮口に挿入すると膣内の水分を吸い取り、自然に膨張して子宮口を拡張するのです。
挿入の際に痛みを感じたり、生理痛のような痛みを感じたりする人もいます。
吸引法
吸引法は、機械で陰圧をかけた状態で筒状の金属棒を子宮内に挿入し、吸引をかけることで子宮内容物を吸い取る方法です。
WHO（世界保健機関）から、初期中絶手術の世界標準として推奨されているのも特徴です。
吸引法の場合、掻爬法とは異なり術前処置を行う必要はありません。そのため、中絶手術で痛みを感じることはほとんどないと言えます。
さらに、手術中の出血量も少なくて済むので、母体への負担が小さく済みます。
妊娠週数によって異なる術後の痛み
次に、妊娠週数ごとの痛みを見ていきましょう。
中絶手術は、妊娠週数によって「妊娠初期」と「妊娠中期」に分けられます。
妊娠初期
妊娠11週6日目までの中絶手術を「初期中絶」と言います。
初期中絶場合、先述した掻爬法か吸引法で手術を行うので、吸引法であれば痛みはほとんど感じません。
妊娠中期
妊娠12週目以降～22週目未満の中絶手術を「中期中絶」と言います。
中期中絶の場合、12〜13週だと掻爬法・吸引法で手術可能ですが、14週～21週6日目までになると分娩法で行います。
分娩法は、子宮収縮薬を投与して人工的に陣痛を起こすことで行う手術です。ですので、痛みはどうしても感じてしまうことになります。その後、出産と同じように子宮から胎児・胎盤を娩出します。
初期中絶と手術方法が異なってくるため、痛みは中期中絶の方が大きいと考えておくと良いでしょう。
中絶手術後の痛みの原因
中絶手術後に痛みを感じる場合もあります。これは、術後の出血による生理痛のような痛みや、子宮が収縮することによる痛みが原因です。
妊娠の影響で拡大した子宮が、術後に少しずつ小さくなっていくことで収縮痛が起こります。中絶手術後は、生理痛よりも強い痛みを感じるケースもありますが、市販の鎮痛剤を内服すれば安定することが多いです。
中絶手術の痛みはいつまで続く？
術後の痛みは、数日から1週間程度で治まる場合が多いです。また、痛みのほかに出血、発熱等の症状が出る場合もあります。
これらの症状を早く回復させるには、なるべく安静にしていることがおすすめです。体を温めてリラックスした状態にすることで、痛みを和らげる効果が見込め、楽になることがあります。
どうしても我慢できない痛みが続く場合は、市販の鎮痛剤を内服するのも有効です。
手術後の痛みが続く場合はすぐに相談を
中絶手術後に自宅で安静にし、鎮静剤を飲んでも症状が良くならない場合は、すぐにクリニックに相談してください。中には、立ち上がれないほどの強い痛みを感じたり、38℃以上の高熱が3日以上続くケースなどもあります。
これは、子宮内感染が発生している可能性も考えられます。子宮内感染は、子宮内で細菌が繁殖することで炎症してしまう症状のことです。中絶手術を適切に処置していれば、感染症の可能性はほとんどありません。
子宮内感染の場合、抗生剤を投与することで症状が改善します。
このような危険性も考えられますので、痛み強かったり、長く続いたりする場合は、早急にクリニックにご連絡ください。
痛くない手術を希望するなら吸引法を採用しているクリニックがおすすめ
中絶手術でできるだけ痛みを感じたくないのであれば、妊娠初期の初期中絶を行うといいでしょう。中期中絶だと分娩法での手術になるので、どうしても陣痛などの痛みが発生します。
初期中絶の中でもほぼ無痛で手術できるのが吸引法です。術前処置が必要なく、麻酔で眠っている間に手術が終わるので、お身体への負担が最小限で済みます。
池袋クリニックでは、この吸引法で中絶手術を行なっています。そして、麻酔へのこだわりがあるのも当院の特徴です。
麻酔による呼吸抑制をできるだけ防ぐために、麻酔薬を2種類併用しています。痛みをさらに感じにくくし、結果的に麻酔用量を減らすこともできるので、呼吸抑制が起こりにくくなります。
中絶手術にあたって、しっかりと患者様の心と体のサポート・ケアを行なっておりますので、まずはお気軽にご相談してみてください。
