人工妊娠中絶とは?手術可能や期間や費用、流れなどを解説

人工妊娠中絶とは

妊娠し、やむを得ず人工妊娠中絶を検討される方の多くは、様々な不安を抱えていると思います。

中絶する際に「手術はできる時期なのか」「費用はどのくらいかかるのか」気になる点が多く、悩んでいる方もいるかもしれません。

本記事では、人工妊娠中絶の手術できる妊娠週数・期間や、費用、流れなどを解説します。

ぜひ参考に、人工妊娠中絶に関する疑問を少しでもなくしてください。

人工妊娠中絶について

人工妊娠中絶は、母体保護法が適応されるケースで、妊娠を中断する際に行う手術のことです。

人工妊娠中絶手術ができるのは、妊娠22週未満(21週6日)までとなっています。

妊娠初期(12週未満)とそれ以降で、手術方法が異なってくる点が特徴です。

妊娠初期の人工妊娠中絶手術

妊娠初期の場合は、子宮内容除去術として「掻爬(そうは)法」か「吸引法」で手術します。

  • 掻爬法:子宮の出口を広げて手術前の処置後に器械を使用して子宮内容物を取り出す方法
  • 吸引法:吸引器を子宮内に入れて子宮内容物を吸い出す方法

通常であれば、手術は10 〜15分程度で完了します。

痛みや出血は少ないため、体調に問題ないようであればその日のうちに帰宅可能です。

妊娠12週〜22週未満の人工妊娠中絶手術

妊娠12週〜22週未満の場合は、子宮口を開く処置を事前に行なった後に、子宮収縮剤を使って意図的に陣痛を起こし、流産させる方法になります。

個人差はあるものの、体に大きな負担がかかることから数日間の入院が必要です。

また、妊娠12週以降に人工妊娠中絶手術を受けた際は、役所に死産届を提出し、胎児の埋葬許可証を受け取る必要があります。

さらに、人工妊娠中絶手術も多くは健康保険の適応にはならず、手術料や入院費用などの諸費用もかかることから、経済的な負担も大きくなるのです。

そのため、人工妊娠中絶手術を受ける際はなるべく早く決断する方が、身体的にも経済的にも負担が少なくて済みます。

人工妊娠中絶はいつまでなら可能か

人工妊娠中絶手術は、妊娠22週未満(21週6日)までであれば術可能です。

それ以降になると、母体へのリスクの大きさ・倫理的な問題などから「母体保護法」によって人工妊娠中絶手術が認められていません。

母体保護法によって、人工妊娠中絶が認められるのは以下の場合です。

  • 妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの
  • 暴行若しくは脅迫によつて又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦かん淫いんされて妊娠したもの

人工妊娠中絶手術は、妊娠6~9週が母体にかかるリスクが低く、手術が妥当な時期とされているので覚えておくと良いでしょう。

人工妊娠中絶の費用

当院での人工妊娠中絶の費用をご紹介します。

項目費用(税込)
手術前診察料9,900円
人工妊娠中絶手術料金
(週数によって料金は変わりません)
66,000円
※土曜は99,000円
合計75,900円

※帝王切開歴がある方や喘息疾患がある方など、難易度の高い手術と医師が判断した場合は、追加料金が発生する可能性があります。

人工妊娠中絶の流れ

初めの人工妊娠中絶の場合、どんな流れで手術が行われるのは気になるポイントですよね。

不安を少しでも取り除くためにも、ここでは人工妊娠中絶手術の流れを確認しましょう。

人工妊娠中絶は以下の流れで行われます。

  1. クリニックに予約・相談
  2. 診察・術前検査
  3. 手術当日
  4. 手術終了

それぞれの工程について見ていきましょう。

①クリニックに予約・相談

妊娠し、中絶を希望する場合は、手術を受ける意思が確定していない状態でもまずは早めにクリニックに予約・相談することが大切です。

人工妊娠中絶手術できる期間が決まっているからですね。

思っているよりも週数が進んでいる可能性もありますので、ご自身の体の状況を把握するためにも早めにご相談ください。

池袋クリニックの場合、診察は予約なしでも受診可能ですが、ご予約いただいたほうがスムーズです。

予約なしでお越しになる場合は、受付時間内にご来院ください。

②診察・術前検査

診察の際に正常妊娠であるかどうかや、正確な週数などを確認します。

その他、手術についてや術後のケアなど担当医から説明があるので、聞いた上で手術するかを決定します。

その他、診察日には以下の内容が含まれます。

  • 手術や術後ケアなどの説明
  • 術前検査
  • 手術日の決定と予約
  • 手術同意書の説明
  • 料金と当日の説明
  • 診察のお会計

術前検査は、人工妊娠中絶手術のリスクを最小限に抑えるために行われるものです。

当院では、以下の検査を行っています。

  • 感染症検査:感染症にかかっていないか「血液検査」と「内診検査」を実施
  • 血検査・血液型検査:貧血の度合いが問題ない状態かをチェック
  • 超音波検査:妊娠週数・正常な妊娠かどうかをチェック

もし、不安な点などある場合は、納得できるまで相談することが大切です。

③手術当日

人工妊娠中絶手術は、麻酔で眠っている間に行われるため、痛みをあまり感じることなく終了します。

池袋クリニックでは、吸引法で手術を行うため術前処置(子宮頸管を広げる処置)は行いません。

静脈麻酔をした後に、細い器械で子宮頸管を丁寧に広げることで、安全性を保ちながら人工妊娠中絶手術が可能です。

吸引法の場合、以下のようなメリットがあるため当院で採用しています。

  • 手術時間が約10分程度と少なくて済む
  • 術後炎症の発症リスクを減らせる
  • 子宮内に妊娠成分の遺残が少なくなり手術後の子宮の回復を促す

④手術終了

術後から2~3時間程度で歩けるようになるので、容態が安定したところで手術分の会計を済まし、帰宅となります。

帰宅後はできるだけ安静にしますが、夜寝る前のシャワーなどは問題ありません。

翌日からデスクワークなどの軽い労働も問題ないので安心してください。

まとめ

今回は人工妊娠中絶に関する基礎知識を解説しました。

人工妊娠中絶手術できるのは、妊娠22週未満(21週6日)までと決まっています。

いつでも中絶できるわけではありませんので、できるだけ早めにクリニックに相談して手術するか検討しましょう。

池袋クリニックでは、患者様にできる限り納得していただき、不安を乗り越えられるようなサポートを行っています。

まずはお気軽に、人工妊娠中絶手術の相談をしてみてください。

お電話とWeb予約フォームを用意しておりますので、ご都合のよい方法でぜひご連絡いただければ幸いです。

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